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音楽のジャンルについて|項目別での分類とその他での分類について解説

ジャンル世界種類基礎知識音楽

2021/07/19

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音楽のジャンルについて

音楽は民族音楽・古典的な西洋音楽からはじまり、文化の発展と共に新しい音楽が次々と生み出されてきました。特に電子音が誕生したことで世界的にロックが普及し、より音楽が身近になった背景があります。

現在ではクラシック音楽から最新のEDMまで、さまざまなジャンルの音楽で溢れているのが現状です。そのためジャンルが分類されていないと、どのような音楽であるかが判断できず、作り手・聞き手が不便になります。

ジャンルが分類されていることで聞きたい音楽を探しやすくなったり、どのような音楽であるかを把握しやすくなったりできます。音楽のジャンルとは、音楽の方向性を示す目印の役割になっています。

また音楽のジャンルを知ることで、知らなかった音楽や好みの音楽のルーツがわかるなど、新しい発見もあるでしょう。

音楽をジャンル事に分ける意味とは?

音楽をジャンルで分ける理由は、音楽の聞き手・売り手にとって実用的な面で便利なためです。

世の中には膨大な数の音楽があり、ジャンルがなければ好みの音楽を探すのは大変でしょう。ジャンルが分類されていることで、聞き手側はどのような音楽であるかを把握することができ、好みの音楽を選びやすくなります。

売り手側もジャンルがあることで、音楽の方向性を聞き手側に伝えられます。例えば、CDショップなどでジャンルが分類されていなければ、聞き手側はどのような音楽なのかが分からないため、購入を躊躇ってしまうでしょう。

ジャンルが分かれていることで、売り手側もどのような音楽であるかを聞き手に紹介できるメリットがあります。

大まかな音楽のジャンル分け10項目

音楽にはたくさんのジャンルがありますが、ここからはよく知られた音楽ジャンル10種類を紹介していきます。

古典音楽から現代音楽まで幅広いジャンルを紹介していきますので、音楽がどのように発展してきたのか、理解できるでしょう。

1:クラシック

クラシック音楽とは、ベートーヴェンやモーツァルトに代表されるような作曲家が作った西洋の古典音楽です。

クラシックの基本スタイルはオーケストラですが、オペラなど歌のある曲も数多く存在します。元々は教会音楽として発展してきたクラシックは、歴史が古くさまざまな音楽のルーツになっていることが特徴です。

 

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2:インストゥルメンタル

インストゥルメンタルとはボーカルのない演奏だけの音楽で、日本では「インスト」といった略語で表現されることもあります。

例えば歌詞・歌唱がないゲームの音楽や、映画のサウンドトラックなどがインストゥルメンタルの代表的な例です。

3:民族音楽

民族音楽とは、国や地域で発展したオリジナルの音楽のことです。民謡や古典音楽なども民族音楽と言えるでしょう。例えば三味線や尺八、沖縄の民謡などは、日本の民族音楽です。

民族音楽はオリジナル性のある楽器を使用していること、独特のリズム・音階であることが特徴です。この項目では、世界各地の民族音楽を紹介していきます。

アメリカ

アメリカの民族音楽は、アメリカ原住民であるインディアンの各部族が演奏する音楽や、アメリカの黒人によって誕生したブラックミュージックがあります。

インディアンの民族音楽は部族の儀式や行事・お祈りなどで演奏され、今日まで伝承されてきました。一方、ブラックミュージックはアフリカ大陸の黒人文化がルーツとされ、ジャズやゴスペル、ブルースなどを生み出した民族音楽です。

アジア

アジアにおける民族音楽は、その国と地域で独自に発展しています。地理的に近い地域であっても、その国・地域によって独自の民族音楽があります。

代表例として、日本では三味線や尺八などがあります。また、東南アジアでは踊りが特徴的なインドネシアのケチャや、モンゴルの伝統的な歌唱方法があり、低い唸り声をあげるホーミーなどがよく知られた民族音楽になります。

アフリカ

アフリカでは、ジャンベやタブラなどアフリカの太鼓と言える打楽器を使い、独特のリズムでダンスする民族音楽が有名です。

アフリカの民族音楽は、儀式や神話の伝承、娯楽など生活と深く関わり合いながら現在も演奏されています。

オセアニア

オーストラリアやニュージーランド、フィジー諸島、ハワイなどのオセアニア地方にも、それぞれの国・地域に民族音楽が発展しています。

フラダンスで有名なハワイアン音楽や、オーストラリア原住民のアボリジニが、長い筒状の楽器であるディジュリドゥを使い演奏する民族音楽などがよく知られています。

ヨーロッパ

ヨーロッパで世界的に有名な民族音楽は、スペインのフラメンコやスコットランドのバグパイプ演奏などでしょう。ヨーロッパでも民族音楽は祝祭や宴会などで演奏され、人々の生活と密接に関係しています。

4:ニューエイジ

ニューエイジとは、ヒーリングミュージックや環境音楽、ワールドミュージックなどと同じジャンルです。日本では癒やし系ミュージックとして認知されています。

ニューエイジは自然の音や電子音を使用したりクラシックやポップス、ロックなどを組み合わせたりと、さまざまなジャンルと融合していることが特徴です。

5:EDM

EDMとは、「Electronic(エレクトリック)」「Dance(ダンス)」「Music(ミュージック)」の略語で、電子音で作られた音楽全般を指します。

EDMは比較的新しい音楽で、1970年代ごろハウスミュージックとして誕生しました。現在ではテクノやトランス、ダブステップなど多様なジャンルの総称として使われています。

EDMという言葉は2000年代頃から使われ始めましたが、電子音楽自体は1970年前後から存在しています。

6:ポップス

ポップスミュージックをジャンル分けすると、「人気のある曲」「世間に広く認知されて売れている曲」と言えるでしょう。

日本では日本のアーティストが歌うポップスを「Jポップ」、韓国のポップスは「Kポップ」などと呼んでいます。

ポップス音楽の特徴は、さまざまなジャンルを融合させた曲が多く、厳密にはジャンル分けができない音楽です。

「ロック」や「EDM」などは言葉自体が音楽性を表していますが、「ポップス」とは音楽性を指している言葉ではなく、「よく知られた音楽」といった意味で使われています。

 

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7:ロック

ロックとは、バンド形式で演奏されるエレキギターを含めた音楽です。エレキギターを中心とした激しい演奏と、メッセージ性のある歌詞がロックの特徴です。ロックはサブジャンルが多種多様で、今なお進化しているユニークな音楽と言えるでしょう。

ブリティッシュロックから、反権力などのメッセージ性の強いパンクロック、エレキギターの激しい音のヘヴィメタルなど、年代ごとに音楽性が変化しています。

 

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8:ジャズ

アメリカで誕生したジャズは、黒人の民族音楽と白人のヨーロッパ音楽を融合させた音楽です。音楽の特徴としては黒人の民族音楽の要素である即興演奏や掛け合い演奏、ポリズム(複合リズム)が基本になっていることが挙げられます。

使われている楽器やメロディなどはヨーロッパ音楽の要素が取り入れられており、黒人と白人の良いところをミックスさせた音楽と言えるでしょう。

9:ブラックミュージック

アメリカの黒人が生み出した音楽のことを、ブラックミュージックといいます。具体的には「ブルース」「ゴスペル」「ジャズ」「ヒップホップ」などです。

ブラックミュージックはグルーヴ感がある曲やビートが強い曲が多く、現在ではクラブミュージックとして人気のジャンルになっています。

10:エレクトロニカや電子音楽

エレクトロニカや電子音楽とは、電子音を使った音楽全般を指します。ジャンルとしては前述したEDMと一緒です。

厳密に言えばEDMは2000年代に生まれた言葉で、エレクトロニカはEDMという言葉が出現する前の電子音楽全般を意味する言葉になります。EDMやエレクトロニカ、電子音楽はどれも同じジャンルと言えるでしょう。

エレクトロニカや電子音楽は、現在ではクラブミュージックとして人気が高い音楽です。

その他での音楽のジャンルの分類について4つ

ここまでは、世界的によく知られた音楽のジャンルをご紹介しました。ここからは演奏や歌唱目的の違い、歴史的背景による分類、レコード会社の所属によるジャンルの違い、音楽の発祥地によるジャンルの違いを紹介していきます。

1:演奏や歌唱目的での分類

音楽のジャンルを演奏や歌唱目的で全て分類することはできませんが、メジャーな音楽である「ロック」「EDM」「ヒップホップ」「ジャズ」は演奏や音楽性の違いで分類できます。

「ロック」はギター・ベース・ドラム・ボーカルといった楽器構成が基本です。メッセージ性のある音楽が特徴です。

「EDM」は電子音が中心で、楽器は電子機器がメインになります。クラブミュージックなどのように、聴いていて高揚感のある曲が多い傾向にあることが特色でしょう。

「ヒップホップ」は現代では電子機器も取り入れていますが、基本的にはダンスとラップが重要な要素になります。ダンスとラップがなければ、ジャンルとしてヒップホップとは言えないでしょう。

「ジャズ」は最低2人以上で音楽を即興することを基本とし、ボーカルがいてもいなくても成立します。メッセージ性がある音楽ではなく、リズムやダンスをメインにしている音楽です。

このように、聴いてもらう音楽や踊るための音楽、メッセージを込めた音楽など、目的別にジャンルを分類することもできます。

2:歴史性での分類

歴史的に古い音楽は「クラシック」「民謡」など、現代の音楽は「前衛音楽」「現代音楽」などとして、ジャンルを分けられるでしょう。

電子音が存在する前は、楽器の生音が重要なクラシックなどのアコースティックな音楽がメインでした。電子音の誕生により、エレキギターやエレキベースを使用したロックが、近代音楽として発展しました。

3:所属規模での分類

レコード会社のレーベルによっても、音楽のジャンルは分類されています。例えば、アーティストは所属しているレーベルの方針で作品を作ることがあるため、同じレーベルで似たようなジャンルの音楽になる傾向があります。

レコード会社の中には複数のレーベルを持つ会社も存在しています。その場合は、レーベルごとに違うジャンルの音楽になることが多いでしょう。

4:発祥地域での分類

発祥地域で音楽のジャンル分けをすると、西洋音楽を意味する「洋楽」や、日本の音楽である「邦楽」、ジャマイカ発祥の「レゲエ」、中南米地方の音楽である「ラテンミュージック」などに分類できます。

また、「Jポップ」や「Kポップ」も発祥地域で分類できるジャンルでしょう。

音楽のジャンルについて大まかに知る

様々な音楽がある現代では、はっきりとした定義でジャンルを分類することはできないでしょう。しかし大まかにジャンルを分類することで、自分の好みの音楽を選ぶことが可能になったり、新しい音楽を発見できたりします。

また、ジャンルを分類すると様々な音楽のルーツがわかりやすくなり、自分の知らない音楽に触れることができるチャンスにもなるため、音楽のジャンルを知って見識を深めてみましょう。

この記事を書いた人

Bee

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